XERO FICTION 3rd Full Album [ POP OVERDOSE! ] Code: PZCJ-9 / Release: 2019.5.22.wed / Price: 2,500yen(+tax)

XERO FICTION 3rd Full Album [ POP OVERDOSE! ] ジャケット画像

XERO FICTION 3rd Full Album [ POP OVERDOSE! ] Code: PZCJ-9 / Release: 2019.5.22.wed / Price: 2,500yen(+tax)

1.Believe in my way / 2.The Voice / 3.Round and round / 4.Over the thousand night / 5.SEVENTEEN (remix ver.) / 6.Maiking the new world / 7.One by one / 8.Inst. / 9.I want you back / 10.Remember you… / 11.Silent Story (remix ver.) / 12.You & I

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MV: Round and round

MV: Believe in my way

POP OVERDOSE! TOUR

リリースインタビュー

-- まず、最初に少し振り返った話をお聞かせください。昨年3月にJun Gray Recordsから2ndフルアルバム『I Feel Satisfaction』をリリースされました。それまでとは違った反響もあったかと思いますが、いかがでしたか?

コウイチロウ よく「PIZZA OF DEATH、Jun Gray Recordsから出してどうだったの?」って聞かれるんですけど、つながりがなかったところとつながったりするようにはなりましたね。

ハルカ それまではずっとハードコア界隈でしかライヴもしてなかったんですけど、だんだんと変わってきて。やっぱり、決まったメンツとしか(ライヴを)やってなかったのがあんまり面白くないと思ってもいたし。今は、逆にハードコアと一緒にやる機会もあんまりなかったりもするんです。

-- バンドとしてそういった方向性に転換というわけでもなく?

コウイチロウ 誘われるライヴが変わってきて、自然と広がっていったという感じでしたね。それは望んでたことでもあったし、嬉しかったです。

-- 印象的なライヴはありますか?

コウイチロウ それこそ、『I Feel Satisfaction』をリリースする前ですけど、参加したV.A.『And Your Birds Can Sing II』(Jun Gray Records)のレコ発で、それまでやったことがないようなバンドと一緒になったんですけど、結構印象的でしたね。「楽屋で歌の練習するんだ!?」って思ったし(笑)。

ハルカ 私、やったことなくて。だから、「ヤバい!」って思ったけど、その場でするのは恥ずかしくて……駐車場へ行って発声練習した気がします(笑)。

コウイチロウ あと、ライヴ前には酒を飲まないんだなとか、そういう文化の違いを肌で感じたりもして(笑)。

-- シーンによってムードは結構違いますしね(笑)。女子バンドマンとの関わりも増えたと思いますが、刺激や驚きがあったりも?

ハルカ そうでしたね。みんな上手だし、昔からちゃんとした練習をしてきてるんだなって。そういうのを考えたことがなかったけど、衝撃も受けたし、ちゃんと練習しなきゃと思うようになりました。バンドへ対する気持ちも変わりましたね。

コウイチロウ リリースを重ねていくだけでも、より良いモノを作りたくて、演奏、曲作り、音質とか気にするわけですけど、そういったところもよりシビアになってるのかなとも思います。

-- 活動が広がる中で、改めて大事だと感じた部分はありましたか?

ハルカ いろんな人に知ってもらいたいんですけど、私たちはパンクが好きというところから始まってるわけで。そこは忘れちゃいけないなと。ポップになり過ぎないというか、J-POP寄りになり過ぎないということですかね。歌詞もそうなんですけど、世の中に受け入れられる程度のパンク感を残しつつ、普通になり過ぎないようにとは考えますし。難しいんですけどね、そこが。

-- そのあたりはコウイチロウさんも意識してます?

コウイチロウ そこまでは意識してないけど……パンクにまったく触れなくなるわけじゃないし。やってる音楽自体は、そういうパンクとは言い難いモノになってるかもしれないけど、(パンクが)抜けてないところというか、自然とにじみ出ればいいかなと考えてますね。

-- 以前よりも音楽的な興味が広がったり、掘っていった部分は何かありました?

コウイチロウ 僕、アイドルの音楽が昔から苦手なんですけど、ちょっと耳にしてみたらいいなと思ったりもして。

-- それって、どのへんなんですかね。

コウイチロウ いや、誰かまではわかんないっす(笑)。

-- ハハハハ(笑)。たまたま聴いてみたら、意外と良かったみたいな。

コウイチロウ YouTubeの関連動画で出てきて、ちょっと聴いたぐらいなんで。だから、強いて挙げるとすれば、っていう。まあ、そんなに好きっていうわけでもないし(笑)。

ハルカ 私は普通に街中だったり、ラジオで流れてる曲を結構聴くようになりました。昔は全然気にしなかったんですけど、「最近はどういうのが流行ってるのかな?」みたいな。

-- 刺さったバンドやアーティストはいました?

ハルカ ラジオで聴いていいなと思ったのがビッケブランカですね。あの人も鍵盤を弾きながら歌いますし、ライヴも観に行かせてもらったら凄い迫力でした。

-- そういった興味が広がっていく中で今回の新曲たちも生まれていったんですか?

コウイチロウ 曲に関しては、『I Feel Satisfaction』をリリースするときにはできてたモノも多くて。だから、この2年ぐらいの間、曲ができてはレコーディングをして、っていうのを繰り返してたんですよ。

-- 相変わらず、XERO FICTIONは制作ペースが早いですね。

コウイチロウ 僕の場合、それ以外はやることもなくて(笑)。飲みに行くか、銭湯に行くか、曲を作るか、みたいな。

-- ハルカさんも同じような感じですか?

ハルカ いや、私は全然ですね(笑)。思い立って作らないとなかなかできないし。

コウイチロウ だから、宿題みたく「いつまでにこういうのを作ってね」とハルカへ僕からお願いすることが多いんですよ。

-- ちょっとプレッシャーがかかった状態の方がアイデアが生まれやすいような。

ハルカ そうですね。何もないと、ズルズルと期限を伸ばしちゃうタイプなんで(笑)。

-- そういう意味では、先頭を切ってハイペースで制作するコウイチロウさんがいると、バンドとしていい流れが保てますよね。

ハルカ そこがあって、(バンドが)やれてる感じもあります。

コウイチロウ メンバー5人いるわけですけど、曲を作るとランクが上がるんですよ。

-- ランクですか!? それが上がるといいことがあったり?

コウイチロウ ライヴのとき、機材を運ばなくてもいいとか(笑)。

ハルカ それ、勝手に決めてるだけやん(笑)。

コウイチロウ 今回、ハルカは2曲で、僕が9曲とかなんで、それぐらいポイントとして差があるという(笑)。

-- そうなると、ハルカさんは女性ですけど、意外と機材の搬入や搬出で働かないといけないという。

ハルカ 率先してやってます(笑)。

-- コウイチロウさんは、ちょっと疲れてたら休んでいいみたいな。

ハルカ いや、疲れてなくても(コウイチロウは)運ばないです(笑)。

コウイチロウ XERO FICTIONはポイント制なんで(笑)。だから、今後は逆転するかもしれないわけですよ。それは嫌なんで、たくさん曲は作っていこうと思ってます(笑)。

-- ハハハハ(笑)。収録曲の多くは2年ほど前からできていたというお話でしたけど、作品の全体像も固まってましたか?

コウイチロウ まだ歌詞はできてなかったんですけど、テーマとしては日本語詞に軸を置いて作っていきたいなと考えてましたね。新たな試みでしたし、やってて楽しかったですよ。

-- 今回、ほとんどが日本語詞ですし、驚くファンも多いかと思います。そもそも、どうして日本語詞を取り入れてみようと思ったんですか?

コウイチロウ もともと、ハードコアパンクをやってきて、その次に(XERO FICTIONでは)ポップパンク系をやってみようと思い、新たにやりだして楽しかったんですけど、若干飽きてきたというか。毎週のようにスタジオへ入ってて、また同じようなモノを作っても面白くないし、新しい思考回路を使いながら、曲を作っていく方が刺激的でもあるじゃないですか。

-- 英語詞でやってきたバンドが日本語詞を取り入れる場合、いちばんの目的は聴いてもらう層を広げたいということがありますけど、それよりも自分たちに刺激を与えたかった。

コウイチロウ ただ、これは僕が考えてる意見というか。他のメンバーは、「ファン層が広がったら嬉しいな」とか、そういう意味でとらえてるヤツもいるだろうし。ハルカも「広がりそうだからいいね。やってみようか」と言ってましたからね。僕は英語詞の曲を聴いて育ってきたし、飽きてなかったら英語詞のままでもいいんですよ。だから、新しい刺激としてトライするっていうのが、いちばん最初の僕の目的ではあって。

-- 日本語詞を前提にすると、メロディーの作り方も違ったのかなと思いますが、そのへんはどうでした?

コウイチロウ もともと英語詞でやっていたといっても、ほとんどが日本語的な英語だったりもしたし、あんまり気にしなかったですね。ただ、作っていく中で「日本語と英語、それぞれに合うメロディーがあるんだな」というのはわかってきて。だから、まずは意識せずにバーっと作ってみて、その後「この曲は日本語詞だけど、こっちの曲は英語詞にしよう」みたいな決め方もしたんです。バンドとして、選択肢が増えたような感じでしたね。

-- 日本語詞を大胆に導入するのはハードルも高かったと思いますが、実際にやってみていかがでしたか?

ハルカ 最初はめっちゃ恥ずかしかったです(笑)。日本語詞は直球なんで、すぐ伝わっちゃうし。英語詞だと音や発音を気にしてたけど、(日本語詞は)意味がみんなわかるし、言葉を大事に使わないといけない。歌い方もまだまだ勉強中なんですけど、考えることが増えましたね。

-- 照れが出てくるような部分もありました?

ハルカ 今はもうないんですけど、やり始めたころはありましたね。「この言葉はちょっと使えないな」みたいなのもあったし、そういう言葉は歌詞にもしたくないから、違う言い回しを考えたりとか。

-- 日本語詞を書くとき、参考にしたり、影響を受けたモノは何かありましたか?

ハルカ 影響を受けたというのはあんまりないんですけど、どうやったら歌詞として成り立つのか、いろんな人の歌詞を改めて読んでみたりはしましたね。

-- コウイチロウさんは英語詞の曲を聴いて育ってきたというお話でしたけど、ハルカさんはどうでした?

ハルカ 私も日本語詞よりも英語詞の曲が好きで、ずっと聴いてきましたね。意味が入ってくる直接的な日本語が邪魔というか、いらないと思ってたんですよ。サウンド重視じゃないですけど、曲としての響きに惹かれるところが大きくて。だから、いざ日本語で歌うとなったとき、「私の日本語詞が聴いてる人にとって邪魔な存在になってるんじゃないか?」と考えたりもしましたね。

-- ハルカさんが書いた日本語詞について、コウイチロウさんはどう思いました?

コウイチロウ まあ、「こんなこと書くんだ!?」みたいな(笑)。

ハルカ ハハハハ(笑)。

-- 内容的には意外だった?

コウイチロウ そうですね。内容的な軸は英語詞のときに近いっちゃ近いんですけど、日本語で歌うことによって、マイルドにもなったし、微笑ましいみたいな(笑)。

-- それこそ、一緒にやってるメンバーに歌詞を見せるのも最初は恥ずかしいですよね。

ハルカ そうなんですよ。「こんなことを思ってるの?」とかなるじゃないですか。メンバーから「ちょっと歌ってみて」と言われたときも恥ずかしかったり(笑)。でも、歌詞については、メンバーといろいろ相談もしたりしてて。

コウイチロウ それが狙いだったというのもあるんですけど、そういう新しい作業も出てきたのが楽しかったですね。メンバーも英語なら聴き流してたところが、「こういう言葉の方がいいんじゃない?」とか、そういう指摘が出てきて。

-- 英語詞なら流れや響きでOKだったのが、日本語詞だと意味で引っかかるところが出てくるし、サウンドのアレンジと同じようにメンバー間のディスカッションが生まれたと。

ハルカ 自分の世界に入りすぎちゃって「そこの意味がわからないよ」とか「どういう表現なの?」みたいな意見が出てきたり。やっぱり、誰ひとりにも意味が伝わらなかったら(日本語詞にする)意味がないんで。そういったところで意見を聞けたのもよかったですね。

Vol.02へ続く
Interview By ヤコウリュウジ

-- 日本語詞が初披露となったのは、昨年4月にリリースした7インチシングル「SEVENTEEN/Silent Story」に収録した「SEVENTEEN」でした。反響的なところはどうでした?

コウイチロウ それまでも日本語詞でやることを勧める人が結構いたし、「こっちの方が合ってるね」と言ってくれる人が多かったですね。

ハルカ ライヴでやってみると、日本語だからちゃんと伝わってるというか、「聴いてくれてるんだな」というのがより強かったです。英語詞とはまた違う、歌詞を受け取ってくれるというのを実感しました。

-- 日本語詞をメインにする上でいい自信にもなったような。

ハルカ そういった反応がないと、日本語詞にする意味がないとまでは言わないけど、ここまで増えなかったとは思うんで。「SEVENTEEN」でいい反響があったのはよかったですね。

-- 万が一、「SEVENTEEN」が不評だったら、日本語詞が減ってた可能性も?

ハルカ そうですね。

コウイチロウ でも、それはなかったかな〜。

ハルカ そうかな? 私、いい反響がなかったとしたら嫌だったかも(笑)。

-- まあ、気持ちとしてはそうなりますよね。

コウイチロウ でも、(日本語詞で曲を)作ることに軸を置いたら楽しかったし、不評でもたぶんやったでしょうね(笑)。やっぱり、新しい曲に日本語詞が乗るときがホントに楽しみでしたから。英語詞だったら想像できてた部分もあったけど、新しいトライにはワクワクしたんですよ。

-- 『I Feel Satisfaction』はJun Gray Recordsからのリリースが決まった段階で、すでにレコーディングが終わっていたという話でしたよね。今回の『POP OVERDOSE!』に関して、Jun Grayさんからアドバイスやリクエストがあったりは?

コウイチロウ 次の作品には日本語詞を入れるという話はしてたんですけど、特にリクエストは何も言ってなかったかな〜。(Jun Grayは)何をやっても褒めてくれるし(笑)。

-- Junさんらしいといいますか、めっちゃいい人ですね。

コウイチロウ いつもそうなんですよ。

ハルカ 何を作っても「あぁ、欲しかったヤツだ」みたいなことを言ってくれて。「そんなこと、言ってたかな?」と思うこともあるけど(笑)。

-- XERO FICTIONにとって、大事なモチベーターみたいな。

ハルカ まさにそうですね。メンバーはお互いに褒め合ったりしないけど、Junさんはライヴを観に来てくれると何かしら言ってくれるし、褒めてくれる。それがあることでモチベーションもアガるし、バンドにとってお父さんみたいな感じです(笑)。

コウイチロウ ホントにそう(笑)。

ハルカ もちろん、気になるとこはちゃんと指摘もしてくれますし、凄く大きな存在ですね。

-- そして、『POP OVERDOSE!』がリリースされるわけですが、完成した率直な感想や手応えはいかがですか?

ハルカ いろんな曲を入れたつもりなんですけど、どういう反応があるのか楽しみです。

コウイチロウ 日本語詞の曲もできるようになって、幅も広がって。手応えっていうと……こんなモノかなっていう。考えに考えてというより、サラッと作ったみたいなところもあるから。

-- 自然体で今のムードがまとまった作品というか。

コウイチロウ そうですね。特に終着点を決めずに曲をたくさん作っていって、その中で勝ち残った曲をまとめたら『POP OVERDOSE!』になったっていう。感覚としてはそういう感じだったりして。

-- 全体的に、バラエティの富んだだけでなく、軽快なポップス感が増した気もしますけど、そのへんは?

コウイチロウ たまたまですね、ホントに。そのときのバンドの気分が反映して、勝ち残った曲たちみたいなところだったりするし。あと、昔よりもいろんなところでライヴをするようにもなり、「こういう曲があったらライヴが進めやすいな」とか感じることもあって。そんなことを考えながら作った曲も中にはありますね。

-- また、日本語詞になったこともあり、より歌が前に出てくる印象も受けました。ハルカさんのヴォーカリストとしてのスキルアップも感じましたよ。

ハルカ ありがとうございます。日本語は聴きやすいのもあり、そのへんをもっと練習しないといけないなと思ったんですよね。そういう意識をしながらレコーディングしたところもあって、以前よりかは多少の成長はしてる……はず(笑)。

-- 『I Feel Satisfaction』のように、ちょっと無機質なヴォーカルも味があり、ニューウェーブ感が出て面白かったんですけど、『POP OVERDOSE!』はより歌の深みが出てきたような。ヴォーカリストとして、グッと存在感が増したと思います。

ハルカ 今まで、(ヴォーカルは)ダブルトラックでやってたんです。でも、今回はせっかくの日本語なんで、聴きやすい方がいいかなと思い、シングルで録りたいと考えて。

コウイチロウ ダブルでヴォーカルをレコーディングすると、80'sポップっぽく、機械的な感じになるじゃないですか。『I Feel Satisfaction』だったり、それ以前の作品もその雰囲気を狙ってたんですけど、今回は日本語詞にしたのもあって、音作りを意識してやりましたね。

-- では、収録曲についても伺っていきます。まず、MVにもなる1曲目の「Believe in my way」。オープニングを飾るにふさわしいゴキゲンなナンバーだと思いました。

ハルカ ただ、1曲目になることは全然考えてなくて。曲順は意識せず、ただ単純に疾走感のある曲がいいなと思って作ったんです。歌詞もわりと前向きというか、ちょっと青春っぽい感じで書いたのもあって、聴きやすいかなと感じてますね。

-- この曲に限らずですけど、日本語と英語が混じり合う歌詞が多いじゃないですか。日本語詞をグッと取り入れたバンドって、もっと日本語で語るような歌詞を書く場合が多いと思ってて。

コウイチロウ あ〜、そういう歌詞はちょっと嫌でしたね。

-- そういう意味では、これまでのサウンド感を上手く引き継ぎながら、日本語詞を乗せてるなと。

コウイチロウ 僕のリクエストでもあるんですけど、BOØWYみたくして欲しいっていうのがあって。

ハルカ 言ってた、言ってた。

コウイチロウ それがXERO FICTIONにおける日本語詞のわかりやすいテーマというか。これぐらいがちょうどいいんですよ。日本語だらけになるより、ちょっと英語が挟まってて、くどくどしくない程度がいちばんいいかなと。

-- 聴いた印象として、妙な重たさがなかったんですよね。

コウイチロウ それを狙う為、わかりやすくイメージを伝えるのにBOØWYを挙げたんです。あまりにもシフトチェンジすると、昔から聴いてくれてる人は「えぇ!」となるかもしれないし。

-- 歌詞はハルカさんが担当してるわけですが、そのリクエストは難しさもありましたよね。

ハルカ そうでしたね。それに、私はBOØWYを通ってなかったんですよ。だから、最初にBOØWY感と言われても「どういうこと?」みたいな(笑)。まず、「何がBOØWYなんだろうか?」というところから始まったし。コウイチロウは「大丈夫。そのままでイケるから」と意味のわからない言葉をくれたんですけど(笑)。

コウイチロウ ハハハハ(笑)。

ハルカ なるべくベタっとならないように、へんに飾りすぎず、みたいなところは意識して書きましたね。

-- ちなみに、それぞれお気に入りの曲はありますか?

ハルカ 私は「Over the thousand night」が好きですね。

-- ゆったりと歌い上げる曲ですね。

ハルカ シンセを結構頑張って、重ねて重ねて入れたりもして。ダンスナンバーじゃないですけど、ノリを出して、みんなで踊れたら楽しいかなと思って作ったんです。歌詞はちょっと切ないんですけど。

-- でも、そのコントラストもいいなと思いましたよ。僕は「Round and round」が凄く好きなんですけど。

コウイチロウ その曲、周りでもそう言う人が多いんですよ。Jun Grayもそうだったし。

-- XERO FICTIONらしいポップセンスが爆発してて、いい曲だと思います。

コウイチロウ でも、個人的に(「Round and round」は)あんまり好きじゃなくて(笑)。何も考えずに作ったから、「これでいいのかな?」っていうのがあるんですよ。

-- ハルカさん的にはどうですか?

ハルカ 実は、「SEVENTEEN」はドランキーとコウイチロウが書いてくれたんで、私が初めて日本語詞を書いた曲なんですよ。楽しかったのもあり、思い入れがありますね。

-- 何も考えずに作ったという話ですけど、どんな状況だったんですか?

コウイチロウ 自宅の下に自販機があって、その音がうるさくて眠れない日があったんです。時間潰しじゃないけど、ヘッドホンをして適当にギターを弾いて曲を作ってて。それなりに時間も経ったから「もう落ち着いたかな?」と思ってヘッドホンを外したけど、まだうるさかったから、どんどんギターやベースを重ねてるうちに曲として完成しちゃったんですよ。で、メンバーに聴かせて、収録することになったみたいな。

-- ハルカさんのヴォーカルにかかってるオートチューンのエフェクト具合も耳に残るし、凄く引っかかる曲だなと感じました。

コウイチロウ 適当に作ったからかな(笑)。

ハルカ 実はこの曲もMVにするんですけど、(コウイチロウは)凄く渋ってて。全体を通して聴いてみると、いちばんパンチがあるのが「Round and round」だと思うし、みんなで「これがいいよ」と言ったんですけど、最後まで納得しなかったですね(笑)。

コウイチロウ 今でも納得してないんですけどね(笑)。

-- もう、納得しましょうよ(笑)。

コウイチロウ いや、曲の出来が悪いわけじゃないし、そんなつもりはないんですけど、自分的に引っかかってるところもあって。

-- では、改めてコウイチロウさんのお気に入り曲はどれになりますか?

コウイチロウ 基本的には速い曲が好きなんで、「Making the new world」。理由は速いっていう(笑)。

-- 「Making the new world」はコンパクトにまとめたパーティーチューンかと思いきや、しっかりと展開と深みがある面白い曲ですよね。

コウイチロウ コード感も工夫して作りましたね。だから、その工夫した感、「Round and round」にはないんですよ。他の曲でも随所でこだわりのポイントがあるけど、そういうところで「Round and round」は思い入れがないんだと思います(笑)。

-- なるほど(笑)。この「Making the new world」では男性ヴォーカルも入ってますけど、これはコウイチロウさんが?

コウイチロウ あれはフートンですね。

-- ツインヴォーカル的な展開かなと思ったんですけど、通して聴くとそうではなく。その分、いいアクセントになってると感じました。

コウイチロウ そこも意識して作りました。

-- XERO FICTION的にはツインヴォーカルというアプローチもあったり?

ハルカ そうですね。最初、フートンはもともとヴォーカルをやってたから、加入する時点で「これで2人で歌える」と私は勝手に思ってもいたし。

コウイチロウ それこそ、フートンだけが歌う曲があってもいいと思ってるんですよ。だから、「Making the new world」も男性キーで歌えるように作ってもいて、ハルカはハモりで入ってくるようなイメージ。ただ、最終的にはハルカがメインで歌う形にはなったんですけど。

Vol.03へ続く
Interview By ヤコウリュウジ

-- また、「Inst.」というインスト曲も収録されていますけど、これはどういったアイデアだったんですか?

コウイチロウ その次に収録されてる「I want you back」に関して、その前に何かあったらより雰囲気が出るかなと考え、つながるように作ったんです。だから、「I want you back」の為のインストという感じだったりもして。

-- ある意味、「I want you back」の序章的な。

コウイチロウ そうです、そうです。

-- この「Inst.」、なんだか違和感があるような終わり方してませんか?

コウイチロウ ありますね。それを狙ってたわけじゃないんですけど、雰囲気として「I want you back」へつながればいいだけなんで、気にせずそのままにしてます(笑)。他のメンバーからしたら、上モノを重ねていく感じだったし、この曲がいちばん全貌が見えてなかったかもしれないですね。

-- 「I want you back」は馴染みの良いポップナンバーになりました。

コウイチロウ 久々にシャッフルの曲を作ってみようと思ったんです。もともと、結構そういうのもあったんですけど、ライヴでやると難しくて。あんまり最近は作ってなかったので、やってみました。

-- あと、コーラスが凄く耳に残るなと。

コウイチロウ このコーラスは後でつけ足したんですよ。

ハルカ その方がノリも出るし、みんなで歌えるように、って。

コウイチロウ そういう曲、結構多いですね。レコーディングの前々日ぐらいに「やっぱり、コーラスを入れようか」みたいな。

-- そういった直前のアイデアも取り入れながらレコーディングをしてるんですね。

コウイチロウ 一気に録るわけじゃなくて、短い期間を繰り返してやってるのもあるし。その都度、考えながら何かつけ足すようなこともしてますね。

-- 「Remember you...」も凄く気になる曲でした。もはや、アニソンぐらいのポップさが際立ってるなと。

コウイチロウ これ、どうやって作ったんだっけな。たしか、3年か4年前ぐらいに作ったんですよ。(収録曲には)最近できた曲もありますけど、「Remember you...」はそれぐらい前だったりもして。何がどうだったのか思い出せないところがあります(笑)。

-- ハハハハ(笑)。世間にも響きやすいポップさを感じたんですけど、後ろで鳴ってるギターがひと筋縄でいかない感じだったりもして。パンクロックやハードコアがベースの部分にあるからこそ、にじみ出るニュアンスだし、XERO FICTIONらしいアプローチだなと思ったんです。

コウイチロウ そうですね。さっきも話したように、パンクとかを聴いてる影響が出ないようにしてるわけじゃないし。そのへんは自由にして、「うるさくて速い方がいいよね」となったら、そういう風にもしたりしますから。J-POPに寄り過ぎるとか、そういう音楽をあんまり聴いてないからわからない部分もあるけど、自分たちの色を足していって、あんな感じの曲になったのかなと思います。

-- 作品の最後をどう持ってくるのかが気になってましたが、「YOU&I」は王道と言いますか、スケール感のあるXERO FICTION流のバラードでした。奇をてらうことなく、真正面から締めくくったのはバンドの自信の表れかなと想像しましたよ。

コウイチロウ いつも、曲順へのこだわりがあんまりなくて。いろんな人から意見をもらって、こういう王道な終わり方は今までやってないし、バラードで締めるのも面白いかなと。

-- ヴォーカルとして、こういう曲はまた違った難しさがありますよね。

ハルカ そうでしたね。バラードだと、聴いてる人も凄く気持ちが入るじゃないですか。だからこそ、どう伝えられるかを考えて、大事に歌わないといけないし。そうじゃないと、曲を台無しにしちゃうから。

-- チャレンジ的な意味合いも?

ハルカ ありましたね。日本語詞のバラードは人の胸に響く曲になるし、凄く意識しました。

-- 日本語詞の曲について話を伺ってきましたが、「The Voice」と「Silent Story」の2曲は英語詞ですね。

コウイチロウ これは、単純に「日本語じゃないな」と思ったんです。なので、そのまま英語詞でいきました。

-- 「The Voice」の歌詞を読むと、ロマンティックな話かと思えば、「Pity the weak!( 弱者を労え ) Where do you work?(誰のために働いている?)』という強い言葉が飛び込んできて。XERO FICTIONのパンク感が強く表れてるなと感じました。

ハルカ そこは意識しましたね。英語詞だからこそ、強く言える部分があるじゃないですか。これを日本語で書いてしまうとキツすぎるというか、パンクすぎてしまうだろうし。ここは英語で表現できたのが良かったなと思いますね。

-- これだけ『POP OVERDOSE!』の曲が日本語詞ですと、ライヴのセットリストも同時に日本語詞の曲が多くなっていきますよね。

コウイチロウ ライヴで何回かやってみたんですけど、英語詞がメインのときより、お客さんが曲を聴いてる感が凄く伝わってきて。やってて、面白いですよ。

ハルカ 歌ってても、しっかり聴いてくれるから、お客さんとも共感とまではいかないのかもしれないけど、ともにライヴをやってるというのを最近は凄く感じてますね。前までは、一方的なところもあったというか。

-- 曲をフロアに対して飛ばしたり、ぶつけるような。

ハルカ そうですね。そこから、一緒に楽しむというのが少しずつできるようになってきたのかなと思います。だからこそ、もっともっと楽しくできたらいいなとも考えていて。

-- そのムードが楽しみですが、リリース後に関して、ツアーはどういった形になりそうですか?

コウイチロウ リリースしてから1本目のライヴが浜松窓枠でKen Yokoyamaとなんですけど、ツアー名義でバーっとやるというよりかは、いろんなところへお邪魔させてもらうみたいな感じが多いですね。ただ、自主企画は何本かやって、12月の末に東京 下北沢 THREEと名古屋 QUATTROでワンマンをやろうと思ってます。

-- そうなると、ライヴ自体も随時増えていくような。

コウイチロウ そうですね。『POP OVERDOSE!』とワンマンのチケットを持って各地へライヴをしに行きながら、最後にワンマンで締めくくりたいなと。

-- ちなみに、『I Feel Satisfaction』をリリースする際には『POP OVERDOSE!』の大半の曲はできてたという話でしたよね。現状、制作的なところはどこまで進んでるんですか?

コウイチロウ だいたいで言うと、作品をリリースするときにはもう1枚を作れるぐらいの曲はありますね。だから、次の作品の形もなんとなく見えてはいる状況です。

-- ハルカさんはいかがですか?

ハルカ いや、私はできてないです(笑)。

コウイチロウ ここから「こういう曲を作ってくれ」ってお願いする、いつものパターンですね。

ハルカ ある程度、曲が出揃ってくると「すでにある曲じゃないヤツを」みたいなリクエストをもらうんで(笑)。

-- それこそ、年末のワンマンへ向けて動いていく中で、いろんなアイデアも生まれるでしょうしね。実際、ここまで日本語詞がメインになるなんて思ってなかったですから。

コウイチロウ そうなんですかね。

-- 何曲かはあるにせよ、ほぼほぼ日本語詞というボリュームには驚きました。

コウイチロウ なるほど。これから『POP OVERDOSE!』を買って聴く人がいるわけで、そういう風に驚く人がいるかもしれないけど、もう僕らの中では(日本語詞がメインなのは)スタンダードになってるんですよ。だから、不思議な感じもあったりして。「英語詞に戻してもいいかな?」と思ったりすることもあるぐらいだし(笑)。でも、楽しみですね。日本語詞になったけど、そんなに大きな変化はないと個人的には思ってるから。

-- 日本語詞に舵を切ったバンドって、良くも悪くも違和感が生じる場合が多いですけど、XERO FICTIONはそんなこともないんですよね。

コウイチロウ 僕もそう思ってます。単純に聴いてくれる人の幅が広がってくれれば嬉しいですね。

-- これからに関して、新たにやってみたいことはありますか?

コウイチロウ ドローンを使ってMVを撮りたいです(笑)。

-- バンドに関係はしてますけど、そうきましたか(笑)。

コウイチロウ ハハハハ(笑)。最近、テレビでもちょっとしたシーンで使ってるじゃないですか。あれ、いいなと思ってて。ちょっとネットで検索してみようと思います(笑)。

ハルカ 私は昔から思ってるんですけど、教会でライヴをしてみたいですね。

-- めちゃめちゃ似合いそうですね。

ハルカ あと、意外とやってないことで、路上ライヴというのがあって。

コウイチロウ たしかにないね。

ハルカ 知らない人たちが(XERO FICTIONを)観てどう思うんだろうというのもあるし、自分たちがどんな心境でやれるのか。そこは挑戦みたいな感じもあって。自分たちが初心に返るじゃないですけど、やってみたいなと思ってます。

コウイチロウ ただ、最終的な目的地としては、自分たちが楽しければいいんです。もちろん、たくさんの人に聴いてもらいたいし、いい場所でライヴしたいというのはあるんですけど……やっぱり、それも自分たちが楽しい範囲じゃないと嫌だし。

-- でも、ファンからすれば、バンドには自分たちに自信を持って胸を張ってもらえないと好きになれなかったりもしますからね。

コウイチロウ そう感じてもらえるんならば。自分たちが楽しいと思うことで広がっていくのがいちばん最高ですからね。

Interview By ヤコウリュウジ

SELF LINER NOTES

どうもー!動物園大好きカントリーボーイ!最近は健康に目覚めて痩せたと専らの噂だけど医者からは痛風発症秒読みと診断されているXERO FICTIONのドラム&癒し系担当!
ドランキーです!!
1st,2ndとコウイチロウさんの無茶振りに耐え続け、ついに3rdですよ。もはや恒例行事になってしまったこの曲解説。以前の解説を読んで頂いた方にはもう説明不要かと思いますが、僕の曲解説なんて、全然解説になっておりません笑
僕の乏しいボキャブラリーと音楽知識では解説らしい解説なんて出来るわけがないのです笑
それでも読んでくれてるスーパーマニアック&ハイセンスな感性を持ってるあなた!
あなたの為に全力で書きますよ!どうか最後までお付き合いよろしくお願いします!
さて、満を持して発売したXERO FICTIONの3rdフルアルバム「POP OVERDOSE!」
全くもってして過去最高の出来栄えと自負しております!!

オーバードーズっていうのはすなわち過剰摂取でぶっ飛んじゃうって意味なんですが、ヤバいんですよ今回のアルバム。

ぶっ飛びます。

キマります。

まさにPOPジャンキーなあなたの為に誕生した極上POP作品なのです。

合法ですのでご安心して何回でも聴いてくださいね。もちろんみんなで回して集団でキマりまくるなんてのもアリです。

なーんて冗談はさておき、曲を解説しなければいけませんね。では、ぶっ倒れないようについて来てくださいね!


チェキナオーバードーズ!!

1. Believe in my way

一曲目の疾走感溢れるナンバー。ストレートなパンクチューン。
ドラムの小気味のいい8ビートが自分でも気に入っています。
最近ではライブの定番曲の1つになっています。

「テンションいつだって上げていたいね」

ってのがいいですよね。アガる。

この曲はハルカさんがギターの弾き語りを録音したやつをスタジオに持ってきたのが最初だったと思います。エレキギターでパワーコードの弾き語り。まだ歌詞はついてなかったと思うけど、その時期にはもう次のアルバムは日本語中心でいこうって話がまとまってました。まさかこんなにユースフルな歌詞がつくなんて思ってませんでしたが、落ち込んでるときに聴くと結構元気が出るんですよ。これマジです。自分のバンドの曲に励まされるなんて、僕はなんて幸せな奴なんだろう。

中高生の間で流行ってBRAHMANの「SEE OFF」みたいに野球の応援歌にならないかなあ笑

「ビリーヴインマイウェイ突き進め!(ドン ドン ドンドンドン)かっ飛ばせー佐々木!」みたいな笑 いやぁ夢がありますなぁ。ちなみに佐々木朗希君は今話題の最速163キロのピッチャーです。僕の母校である岩手県立大船渡高校の後輩なんです。頑張れ佐々木君!めっちゃ応援してます。

途中のギターソロの部分はコウイチロウさんにハイスタみたいな感じにしようと言われて意識して演奏しました。

すごくハイスタっぽくなったんですけど、どのアルバム聴いてもかぶっているフレーズはなくて、いい感じでXERO FICTIONとして消化できたと思います。

サビの「オーッ ビーリマイウェー!」って男コーラスはエビバディセイです。みんなで歌っていただけると嬉しいです!

アウトロ後の一番最後のチャ~ラ~ってやつ。ブルースの曲の終わりにあるようなギターのフレーズなんですけど。コウイチロウさんが音探しに苦戦してました笑
「よくあるフレーズなのにどの音かよくわからん」「あ、これだこれ」「いや違うな」みたいな。スタジオで30分くらいチャラ~ってやってました笑

あとこの曲はMVになりましたね。皆さん観ていただけたでしょうか?

主演はパンク芸人のクランチさんです!クランチさんは普段はカラフルな髪でパンクファッションなのですが今回は黒髪のリクルートスーツに挑戦していただきました!ぜんぜん似合わない笑
けど就活に向かうシーンの「無気力」の演技が上手すぎです。あんな死んだ魚みたいな目をしたさえない人は見たことがないです笑 うって変わってOriginal Johnで服を選んでいるときの嬉しそうな顔は可愛くてしょうがないです。そして最後に力強く歌うシーンの迫真の演技!さえないリクルート君とのギャップが素晴らしいです。感動しました!

HAT TRICKERSのライブのシーンではクロックワーク姿のコウイチロウさんが出演しています。意外と気付かれてないみたいなので発見してあげてください。
「え?出てたの!?」ってなるみたいなので笑

レーベルオーナーのJunGrayさんも少しだけ出演しています!

出演していただいた皆様ありがとうございました!

まだ観ていない方は是非チェックよろしくお願いします!

2. The Voice

キョウヘイが作った曲です。キョウヘイはいつもどこかエモい曲を作ってきます。

そして非常に緩急のある曲です。ここまで静と動がはっきりした曲は今までなかったと思う。

しかし、入った頃には19歳の大学生だったキョウヘイも20代後半にさしかかり、まずまずいい歳になってきてしまいました。
スタジオに来る時はどこか疲れていて、入った頃のフレッシュさはなくなってきています笑
頑張れキョウヘイ。これから作る曲にはきっと大人の渋みが出てくるはずだ。

最近のライブに来ていただいている方にはバレているかもしてませんが、最近のXERO FICTIONのライブでは同期演奏を取り入れています。

同期演奏とは、あらかじめ効果音やシンセサイザーなどを取り込んだ音源をライブ中に流して、その効果音に合わせて演奏をするというかなりナウいライブの手法です。

僕は最近イヤホンをつけてドラムを叩いているので、「あれはなんだろうなぁ?」と思っていた方もいるのではないでしょうか?もしいたら嬉しいな。

そんな同期演奏に初めて挑戦したのがこの曲なのです。曲中「ピュィーン」とか「シュィーン」とか、「ピコピコピコ...」みたいな、普通のキーボードでは再現が難しいような効果音がたくさん出てくるのがお分かりでしょうか?そんな効果音もライブで再現してるんです!

XERO FICTIONのライブに革命が起こっているといっても過言ではありません。

しかし、自然すぎてあまり気付かれてないっぽいです笑
このまま内緒にしておいても良いかなあと思ったけど、曲解説をする上では同期演奏については必須だと思ったので書くことにしました。(文字数的にもね笑)

他にも何曲か同期演奏を取り入れてるので、ライブ中、どの曲で同期演奏をしてるのか注目して観るのも面白いかもしれません。どの曲でやってるのかは内緒にしておきますが、割と想像どおりの曲でやってると思います笑

ライブ後に聞いてくれたらこっそり教えますね笑

この曲の歌詞はハルカさんが書いたんですが、結構攻めてて、「弱者を労え!」とか「誰のために働いてる?」とか、労働者階級の叫びや政治に対する不満が込められてるんですよ。

いや、ただのサラリーマンの上司に対する愚痴なのかな?笑

とにかく、そんな働く人々の叫びをハルカさんが代弁してくれている歌なのです。
仕事でストレス溜まったら上司に向かって叫んでやりましょう。

「Pity the weak!」と。

3. Round and round

曲作りの勉強熱心なコウイチロウさんが一時期聴き漁っていたアイドルの曲から着想を得たキュートでカラフルな曲です。

遅刻しそうで食パン加えて走ってたら曲がり角で転校生の女の子にぶつかるみたいな。そんなストーリーが見えてくるようなイントロのキーボード笑 歌詞全然関係ないけど笑

アニメのオープニングが狙えますね。ただの学園モノじゃなくてプリキュアとかセーラームーンみたいな美少女バトルものが合いそう笑

曲名がついてなかった頃の仮タイトルは「アイドル」です笑
その後曲のタイトル決めるときに僕は「メリーゴーランド」って案を出したけど即効で却下されました笑 分かりやすくて良いと思ったけどな。

アイドルにありそうな曲なんだけど、ちゃんと僕たちが演奏することによってパンクのエッセンスも含まれて、いい感じにXERO FICTIONには今までなかったタイプの曲に仕上がったと思います。

僕的には速い4つ打ちビートの曲ってのは正直言って最近は飽和しすぎていてオワコンだなぁって思ってたんですが、そこでやりそうにもないXERO FICTIONがあえてやっちゃうっていうのは我ながら面白いと思いました。「どこにいっちゃうのXERO FICTION!?」ってなるでしょ?笑

大丈夫です。僕たち、皆さんがそんな風に思うことなんてわかった上であえて面白いと思ってやってますから。そして大真面目にこの曲の可能性を信じてやってるんです。大丈夫。ちゃんと皆さんのそばにいますよ!

そしてこの曲もMVになってます!このMVの主演は我らがハルカ嬢です!!なんとトレードマークの金髪を封印して茶髪のズラ(ウィッグって言うのか笑)をかぶってスーツ姿のOL役を熱演しています。どうですかこのハルカさん?ありって人も中にはいたりして笑

しかしハルカさんは結構な大根役者ですね(猛爆)

けど死んだ魚の目はめちゃくちゃ上手い笑 冒頭のタイトルが出てくるシーンの顔はヤバい。マジで心配になっちゃう笑

最後にクランチさんと一緒になって笑顔になるシーンは最高ですね。いい笑顔。なかなかいい顔で笑わないハルカさんを撮影陣が一生懸命笑わせたんだろうなあってのがひしひしと伝わってくる笑

MVにはTHE ERECTiONS.の皆さんも出演しています。ガラが悪い笑 そしてカッコいい。

ドランキー / XERO FICTION
Vol.02へ続く

4. Over the thousand night

千の夜をこえてって笑 すげえタイトルだな笑

これまた初めてやるタイプの曲です。シンセがピコピコしてるし、CDだとドラムの音もかなりデジタリックに加工されています。バブリーサイバーダンスチューンですね(なんじゃそりゃ)。

僕的にこの曲の一番楽しいところは2番のAメロが終わった後の「謎メロ」部分。(謎メロとは何ぞ笑)

「ロンタイムサイレンス! ロンタイムサイレンス!」ってとこ。なんか小室ファミリー感が出てるでしょ笑

てか詳しいことわかんないけど全体的になんか小室ファミリー感が出てる曲だな。
狙ったのかな?

この曲を作っている時期はコウイチロウさんがよくDJ KOOのモノマネをしていました。
そういうことなのか?

そしてその謎メロから続く「夜は沈み月は昇り星は砕け」っていうCメロが歌詞もメロディも美しすぎます。

ロマンチックすぎる。

そうか、今気付いた。この曲はロマンチックな曲なんだ。

てっきりオラオラ系バブリーサイバーダンスチューンだと思ってた。

EZ DO DANCE!!

5. SEVENTEEN

XERO FICTION史上初の日本語作品です。
2018年に発売した7インチレコードに収録されている曲です。

なんとこの曲、僕も歌詞を担当しております。コウイチロウさんから「おい、ドランキー 。てめぇ暇だろ、日本語で歌詞書いてこいコラ。締め切り1週間後な。」といつもの無茶振りを受け、死に物狂いで書いた記憶があります。

ハルカさんから「愛とか恋とか禁止」「歌うの恥ずかしいワード禁止」みたいな縛りもつけられて、じゃあ何を書けと?って感じでした笑

そんな中でもなんとか振り絞って出した一行目が

「Hey you!忘れかけてたmorning」

...もういろんな意味でヤバいでしょ。結果的に振り切れてて良かったかも知れないけど、もうこれは直感で行くしかねぇと思い、この一行が出来てからは割とスラスラと書けました。多分一晩くらいで書けたんじゃないかなと思います。そこにコウイチロウさんの大幅な修正が加わって無事に完成版の歌詞が出来たというわけです。

修正が加わる前の歌詞はもっと甘酸っぱい感じだったと思います笑
初恋の思い出みたいな笑 ハルカさんに歌わせたかったなあ、初恋の思い出w

しかし「SEVENTEEN」ってタイトルも大胆だなぁと思います。メンバーにタイトル発表する時めちゃくちゃ照れましたもん。

「せ、SEVENTEENで...」って。顔を赤くして発表しました笑

SEX PISTOLSでも同じタイトルの曲がありますし。日本でも南沙織さんや森高千里さんが「17才」って曲をヒットさせてますね。

そんな時代を経ても色あせないセブンティーンの決定版が我々XERO FICTIONの「SEVENTEEN」なのです。

曲はまさにストレートでキャッチーで爽やか。 イントロ部分のピコピコしたキーボードも素敵ですね。

サビの男コーラスの
「おー!セブンティーンイヤーズおーっ!」ってところは是非ライブで皆さんにも拳を上げてシンガロングして欲しいです。みんなで十七歳の地図を描こうじゃありませんか!(尾崎豊)

ポカリスウェットのCMとかに使われても全然違和感ないんじゃないかなぁと思えるくらい爽やかに仕上がった曲です。CM待ってます!!

あと僕はセブンティーンアイスのチョコミントが好きです。

6. Maiking the new world

XERO FICTION史上1、2を争うロックンロールナンバー。コウイチロウさんは速いからこの曲が一番好きらしいです。

曲全体を通して入ってるの管楽器っぽいキーボードの音もワクワク間を演出していて良いですよね。

歌詞の「街角のサイレントナイト」「十字架みたいだね」とか「モノクロのこの街」とか、ダサいギリギリを攻めてるあたりも素敵です。いや結果的にカッコいいと思うんですけど。

いい意味でチェッカーズみたいな感じというか。いやチェッカーズと比較するのはおこがましいけども。そんな感じに僕は思います。

「時計仕掛けの この街は今」のところとかは布袋寅泰っぽいですしね。コウイチロウさんがBOφWY好きなんですよね。この部分で布袋さんのモノマネをしてました笑

今度コウイチロウさんにモノマネリクエストしてみてください。結構クオリティ高いので笑

この曲はフートンもボーカルをやっていますのでツインボーカルです。
このアルバムではフートンボーカルが結構登場します。

彼は昔VISIONっていうグラムロックのバンドでボーカルをやってて、結構色っぽい声で歌えるんですよ。話し声はガッサガサですけど笑

実はフートンはこのアルバムのレコーディングの時に喉にポリープが出来てて、最近になって分かって摘出手術をしたんです。手術でガサガサは多少良くなったんですけど(まだガサガサ笑)、レコーディングの時はめちゃくちゃガッサガサで苦戦してました。けど、ポリープ効果でいい感じのハスキーボイスになって結果的にカッコいい音で録れたんじゃないかなあと思います。よく頑張ったフートン。

この曲のテンポは195です。結構速いです。このアルバムでは一番速いです。このテンポで8ビート刻めたら立派なもんです。って勝手に思ってます笑 できるだけ涼しい顔で叩けるように頑張ってますがどうしても僕は口が魚みたいにパクパクしてしまいます笑

曲後半に男共が「メイっ!!キンっ!!ザ!!ニュウ!!ワーっ!!」って叫ぶところは是非ご一緒に絶叫しましょう。男臭い笑

あと、その後のサビで「イエーィ!!!」って叫んでるの僕です笑

コウイチロウさんにやれって言われたので頑張りました。レコーディングの時はなかなか良い「イエー!!」が録れたのでコウイチロウさんに褒められました。

そうゆうところは意外と褒められます笑

7. One by one

すごく優しい曲。ハルカさんが作詞作曲したんですけど、実はこの曲の歌詞にはすごい深いエピソードがあるんです。

メンバーの共通の友達がめでたく結婚したんですけど、そのときに新婦の方がすごいマリッジブルーになっちゃって。マリッジブルーのその娘を励ますために作った曲なんです。

周りにはいろんな事を言ってくる人がいるし、他人の価値観とかが気になったり、隣の芝が青く見えたりするわけです。けどそんなつまらん事に悩んでも仕方ないから楽しい未来を描いてこうぜ!みたいな。そんな歌です。

けど、この歌で歌われていることって、全人類に当てはまることだったりして、僕は勝手に励まされています。自分のバンドの曲で励まされまくってるな笑

前半のAメロ→Bメロ→サビ→ゆっくりしたCメロって構成の中では特にコード進行やリズムで感情やストーリーをすごく上手く表現できていると思います。

特にBメロは秀逸で、Bメロに入ったあたりの不穏な空気から、サビ前の雲が一気に晴れる感じはすばらしいです。8小節でこれだけ表現できるなんて。音楽ってすごい。

そしてラスサビのストップからの転調。まくし立ててきますね。

あの転調は嵐の「Love so sweet」みたいな転調ができないかなあっていう話をしてて、スタジオで動画を観て研究してたんです。「思い出... 思い出ずっとずっと~」ってところ。
そのままパクって「I can see... I can see happy life誰でも~」って案もあったんですが(僕の案だったかな?笑)、あまりにもネチっこくなりすぎるので却下されました笑

あと、個人的な感想ですが。ZARDっぽい。「負けないで」に次ぐ応援歌の決定版を目指せる。

8. Inst.

ここでインストかい!!っていう。XERO FICTION初のインスト曲。曲名はあえて付けなかったのだろうか笑

曲の始まりのトゥルルルル~っていうオルガンの音が最高。日が昇ってくる感じ。朝一で聴きたい曲ですね。

夜更かしして3~4時くらいになるとテレビで綺麗な景色だけ流し続ける謎の番組が放送するじゃないですか。各局でいろいろあって、イースター島とか、日本の清流とか、空港とか、ジャンルは様々ですけど。僕はたまにああゆうのを見ながら酒を飲んでる事があるんです。あの番組で流れてそうな曲だなぁと思いました笑

朝一で聴きたいと同時に無駄に夜更かししてしまった日の終わりにも聴きたいインストということですね。

ギターソロではギターがいい感じで鳴いてますね。特に最後のチュィーーンってとこ。チョーキングしてんのかな?すごい良い音で鳴いてます。このギターソロは夕焼けっぽいです笑

もう丸一日聴けるわこの曲w

チュィーーンからのピアノソロもすごいですね。あんな連打みたいなことできるんですねハルカさん。ピロピロテケテケいってますもん。どう伝えたらいいかわかんないけどあの「テケテケテケテケテケテケテケテケ」のところが好きだなあ。ピアノってテケテケって表現しないか笑 連打のところです。

この曲はコウイチロウさんいわく次の曲の「I want you back」につながる序曲的な位置付けらしいです。

そう考えるとこのインストにもストーリー性が生まれて良いですね。
「I want you back」の主人公の過去の話だったり、冒険の始まりみたいな。勇者の目覚めみたいな。

まあ作ったコウイチロウさんは聴き手がそんな事を思うなんて思ってもみなかったりするだろうし、感じ方は人それぞれなので、それぞれの感じ方で楽しんでいただければ良いと思います笑

ドランキー / XERO FICTION
Vol.03へ続く

9. I want you back

きましたシャッフル!!やっぱアルバムに1曲は欲しいですよね。
シャッフルっていうのはこうゆう感じの跳ねたリズムの事を言います。

僕はこの曲には勝手にジブリの魔女の宅急便みたいなイメージを持ってました。

「ルージュの伝言」的なつもりで叩いています。ぜんぜん違うけど笑

コーラスのドゥーワップ感も良いですよね。そうゆう音楽は全然聴いてこなかったんですけど、良い意味で「そのへんの輩」がコーラスしてる感じが出てて良いと思います。

最後のかけ合いのコーラスも素敵です。ここもシンガロンポイントなんで皆様よろしくお願いします!

今までのアルバムってコーラスもハルカさんの声で録ってた部分が多いんだけど、今回は男の声で録ったコーラスが盛りだくさんです。誰も望んでないかもしれないけど笑

是非とも男コーラスに注目聴いてみてください。ボーカルもやってるフートンの声はもちろん、耳を澄ませて聴くと僕の声だったり、コウイチロウさんやキョウヘイの声がバッチリ聴き分けられます。

あと後半のサビでドゥッパーンって入るとこが2ヶ所あるんですけど、そこが僕のお気に入りです。
過去作品だと1stに入ってる「I Just Can't Stand Cars」でもその手法を使ってます。

シャッフルでやりたくなるのかな笑

曲の始まりの「フゥヮーン...」っていうハウリング (?)の音も好きです。夜明け前感があって良いです。群青色の空が見える感じがしてたまらないですね。

小学生の頃、学校行事でキャンプがあったんですけど。どうしても興奮して眠れないんですよね。そんで夜明け前になって。先生にばれないように他のテントに遊びに行ったりするんですけど。そのときに見た空の色や、草の匂いや、遠くの国道から聞こえる車の音の記憶。

まさにそうゆう感覚が詰まった。「フゥヮーン...」ですね。

10. Remember you...

この曲の歌詞は、とある大ヒットアニメ映画から着想を得ているそうです。

「何度も蘇る 時空を超えて」「つながっている糸」「いつかみたあの景色」「あの夢はいったい何なのか」

などのキーワードがヒントです。
あと、この曲で個人的に好きな部分は「どうしてこんなに苦しいの 何かを探してる 求めている」って歌詞です。
ハルカさんからこんな言葉が発せられるなんて。このアルバムで一番ロマンスを感じられる歌詞だと思います。ミラクルロマンスです。
歌詞の意味合い的にもそうゆう色恋沙汰ってことで合っていると思います。
皆さん喜んでください!

ハルカさんが初めて恋愛の歌を歌ってますよ!

11. Silent Story

制作時、「パワーポップ」という仮タイトルで呼ばれていたこの曲。まさしくパワーポップ。

といっても僕は70、80年代のパワーポップってよく知らないのですが、これは僕も「パワーポップだなぁ」って思うくらいパワーポップです。

ドラマー的視点で言うと、シンプルであるからこそ奥深いし、難しい曲です。
どこでバスドラ踏もうかなぁとかハイハットはどんな風に叩こうかなぁとか結構色々考えました。

あと、全部撮り終わった後のミックス時にエンジニアの山影さんに「生っぽい感じで」「荒さも残した感じで」とコウイチロウさんが注文してましたので、その辺のこだわりも感じていただければと思います。たしかに生っぽくて演奏の緊張感みたいなものが伝わる仕上がりになってます。

あと、ウィンドチャイムを使いました。こだわりのウィンドチャイムです。イントロの最初にチャラララーってなってる鐘の音です!

メンバーみんなウィンドチャイムって名称がわからなくて

「アレだよアレ。あのカーテンみたいな鐘!」「サウンドカーテンだったっけ?」「スタジオのサウンドカーテンかして!」「このサウンドカーテンの音いいね!」

みたいな感じでスタジオのウィンドチャイムを貸していただき録音しました。いつの間にか「サウンドカーテン」という名称にされていました。ごめんねウィンドチャイム君。君の名前はきっとこれからもずっとサウンドカーテンだよ。

イントロ→Aメロ→1サビ→Aメロ→2サビ→Cメロ→間奏→転調サビ→アウトロ

という構成ですが、1番好きなのは2サビから続くCメロですね。どんな曲でもCメロを入れることによってかなり曲全体がロマンチックになります。他の曲でもCメロは好きなやつが多いですね、是非チェックしてみてくださいね!

12. You & I

令和のピアノロックバラードの決定版です。5月の時点ですでに笑

この曲のポイントはなんと言ってもギターがとにかく濃厚というところですかね。何本重ねたのか知らないけど。ギュイーンっていってるところもあれば、クリーンな音のところもあれば、ミュートしてズンズンしてるところもあったりして。

ギターソロではクイーンのブライアン・メイを意識してるんだとか。なんでもコウイチロウさんはレコーディングの時期にちょうど「ボヘミアン・ラプソディ」を観たらしくて。
めちゃくちゃ面白かったって言ってました。
僕はまだ観てないんですけど観たほうが良いですかね?あんまりクイーン通ってないけど観ても良いんですかね?クイーン知らなくても面白いってのはよく聞きますけど。

うん。せっかくなので騙されたつもりで今度ゲオでレンタルしてこよっかな。

しかし、吸収したものをすぐに自分の作品にアウトプットするっていうコウイチロウさんの能力はすごいなあと思いました。

見事にギターソロでギターが鳴いてますね。体を反りながらじゃなきゃ引けないやつですねこれは。
勝手に体が反っちゃうギターソロ笑 エアギターでも反っちゃうから皆様やってみてください笑

てかこの曲もラブソングなのかな?ラブソング風だけど全然違う事を歌った曲なのかな?

この曲に関してはベーシックが録り終わった段階でもなかなか歌詞が完成してなくて、いつの間にか歌詞がついていたって感じだったので歌詞のエピソードとかは聞いてないんです。

というかこの文章を書いている現在。CDが発売してから1週間以上経っているんですが、いまだにCDを貰ってません笑 なので先日のライブでお客さんにサインをさせて頂いた時に初めて歌詞カードのブックレットの中身を見ました笑

なので、CDを買っていただいた皆様の方が僕よりずっと聴き込んでると思います。
誰か、解説代わってください笑

とか書いてるうちにいつの間にか最後の曲まで書いてました笑(文字数だけなら1万字以上書いてる笑)

次から曲作りする時は曲解説をすることを踏まえてちゃんとエピソードとかをメモしながらにしなきゃね。

XERO FICTIONってレコーディングばっかやってるよね。ってよく言われるんですけど、マジでそうなんです笑 長期間に及ぶレコーディングなので、ドラムを録ったのなんてめちゃくちゃ前のこと過ぎて、全然覚えてないわけですよ笑 曲を作っていたのなんてもっと前だしね笑

今回は書きながら何とか記憶を振り絞って思い出せたことを書かせていただきましたけど、ちょっとぐらいは解説になってましたかね?笑

解説というか感想文かな?

ドランキーという一人のリスナーとして感想文を書かせていただいた形になってしまいました笑

しかし、改めて形になったものを聴いてみると(僕が聴いてるのはデータだけど笑)
非常にまとまった作品だなぁと思いました。

ぶっちゃけ曲解説をやるって事になって初めてアルバム全体を通して何回も聴いたんですけど、曲作り中やレコーディング中に1曲ずつバラバラに聴いていたのとは全然違う印象を受けました。全体で聴くとすごくまとまってる。

12曲全部集まって初めて「POP OVERDOSE!」だなぁと思いました。

正直言うとアルバムタイトルに「POP OVERDOSE?言いすぎだろ」感を感じていたんですけど、謝ります。申し訳ありませんでした。

僕はもっとXERO FICTIONの作品に自身を持つべきだった。今なら声を大にして言える。

たしかにこれは「POP OVERDOSE!」だ。

あとがき

5月29日の我々のリリースツアー初日。KenBandとの対バン直後の興奮の余韻に浸りつつこの文章を書かせていただきました。いやぁまさか岩手のド田舎から名古屋に出てきてバンドをやって、インディーズながらも何枚もCDやレコードを出させていただいて、数々の憧れのバンドと対バンさせていただいて。まさかのJunGrayRecordsに所属することになって。あり得ないほどの奇跡を体験してきたわけですが、ついにKenBandと対バンしちゃいましたよ。すごいぞ俺!持ってるぞ俺!

いやはや、これもひとえにこの文章を読んでくれている皆様のおかげであります。
本当にありがとうございます。

これからも更なる奇跡を起こせるように精進していく所存ですのでこれからもよろしくお願いします。

基本的にシャイボーイな僕ですが。ライブハウスで話しかけていただけたら照れながらお話させていただくのでどうぞ気軽に声をおかけください。毎回書いてる気がするけど、ビールを奢ってくれるのとかは凄く歓迎します笑 一緒に飲みましょ☆

ドランキー / XERO FICTION